なぜ登録するの

南アルプスは、日本列島のほぼ中央に位置し、南北150km、東西50kmという重厚な峰々が連なる山岳地帯です。

南アルプスは白根山系、甲斐駒山系、鳳凰山系、赤石山系からなり、昭和39年には国立公園に指定されました。区域は、北は長野県の鋸岳(のこぎりだけ 標高2685m)、南は静岡県の光岳(てかりだけ 標高2591m)までの範囲で、主峰である北岳は標高3,193mで富士山に次いで日本第2位、さらに間ノ岳は標高3189mと日本第4位の標高を持つなど3000m級の山々が13座もある「日本の屋根」と言われるほど大きく高い山塊が魅力となっています。

また、南アルプスには、キタダケソウをはじめとする南アルプスのみで見られる数多くの希少な動植物が生息しています。特に氷河期から生き続けてきたライチョウは世界の最南端に生きており、絶滅が危ぶまれています。

さらに、地形地質では、大陸と太平洋側からのプレートの褶曲1によって形成された非火山性の山地であり、地球の地殻構造の歴史を抱きながら現在でも年間数ミリ程度隆起しているという造山活動が見られます。

このように南アルプスの自然環境は世界的に見ても傑出した自然環境を有し、また国立公園内には生活環境を有しない、まさに自然の宝庫とも言うべき環境が残されているのです。

私たち南アルプスを取り巻く全ての人々にとって、貴重な南アルプスの自然を後世にそのまま受け継ぐという大きな使命を担っています。

平成18年、国立公園を有する静岡、長野、山梨の関係10市町村が「南アルプスを世界自然遺産に登録しよう」という大きな目標に向かって歩み始めました。

世界自然遺産に登録することはとても大変な作業ですが、地域の人たちが改めて南アルプスの自然環境を知り、守り、そして伝えるという大きな目標や目的は地域の魅力を再見することにもなり、今失われがちな地域愛や自然保護活動に大きく寄与することを期待しています。

世界自然遺産への登録は南アルプスが人類共通の財産として国際的な立場に立ち、保護するというものです。

世界に誇れる南アルプスの自然環境を地域で守る・・これが世界自然遺産へ登録する大きな目的であります。

1褶曲・・水平に体積した地層が、横からの圧力でしわになり、山や谷が出来る現象。

世界遺産に関する詳しい情報は
静岡、長野、山梨三県で組織する「南アルプス世界自然遺産登録推進協議会」の
ホームページをご覧下さい。
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